26歳中間管理職の日記

26歳、中間管理職。上にも下にも、自分にも気を遣って頑張ってます。いろいろ書く雑記です。

金山隼樹選手へ

スポーツ新聞のスタメン予想に「金山」という名前を見つけると、その日は僕にとっての一大イベント。

 

大事なゲーフラにアイロンをかけて、念入りに畳んでカバンに忍ばせる。

「俺らの1番」という文字には、「コンサドーレの背番号1」という意味の他に、「俺達のナンバーワンゴールキーパー」という意味も込めている。実は。

 

スタジアムに向かう道はいつものワクワクにドキドキが入り混じって、なんだか難しい顔をして歩いていた気がする。

「久しぶりのスタメンで緊張してないかな…大丈夫かな…」なんて、余計な心配をしていたからかな。

 

キーパー練習のときにはゴール裏の最前列に入れてもらって、周りの誰よりも想いを込めて、大きな声で名前を呼んだつもりだ。

そんなのサポーターの自己満足過ぎないのはわかっているけど、それでもゲーフラを見つけて必ず手を振ってくれる姿を見ると「ちゃんと届いてるんだな」って、都合の良い勘違いをして、さらに応援に熱が入った。

 

試合後、もう一度ゴール裏に挨拶に来る金山さんの表情は、何故か笑顔よりも落ち込んでいたときの方が記憶に残っている。

秋晴れの厚別で「顔上げて!前向いて!!」と声をかけたとき、悔しくて何を言ったかももう覚えてないけど、雨降る水戸で精一杯励ましたとき。

久しぶりに巡ってきたスタメンのチャンスを活かせなかった悔しい顔は、今でも鮮明に思い出される。

 

喜びを分かち合うのは、正直誰にでもできる。

それよりも、しんどいときに前を向かせてやること。

選手のファンとして"恩返し"が出来るタイミングはここしかないと思って、90分間出し尽くして、最後に残っている感情の全てをぶつけた。

 

 

 

ひとたびグラウンドを出ると、金山さんはファンに愛され、そして誰よりもファンを愛す素晴らしい選手。

スタジアムで、宮の沢で、ときに遠征先の空港で会ったときも、こちらから声をかける前に必ず挨拶をしてくれた。

 

たまに、特に話すこともないのに宮の沢に会いに行って、他愛のないどーでもいい会話を二言三言交わす。

「コンディションどうですか?」なんて、素人がプロサッカー選手にするにはあまりにも失礼な質問だ。今思えば。

それでもいつも「絶好調です!」って答えてくれて、最後には「頑張ります!」って満面の笑顔で言ってくれる。

この4年間で同じやり取りを何回したかわからないけど、この数十秒のやり取りが、僕は大好きだった。

 

 

 

12月2日、最終戦セレモニーを終えて札幌ドームの外に出ると、札幌の街は冬の凛とした空気と真っ暗な夜空に包まれていた。

劇的勝利に浮かれるコンサドーレサポーターの人の流れに身をゆだね、歩道橋への道を歩きながら金山さんとの思い出を振り返る。

 

ワクワクさせてもらったこと、一緒に悔しい思いをしたこと、一緒に喜んだこと。

 

一歩一歩、歩くたびに頭に浮かんできてくる思い出たち。

ゆっくりと歩を進め、分断退場で一旦ストップ、というところに来たとき、ある考えが頭をよぎった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、こんな思い出が増えることもないんだな」

 

そう思ったらどうしようもなく寂しくなって、涙が止まらなくなった。

 

 

 

f:id:ko24cs:20171204232224j:plain

 

 

 

金山さんへ。

最後にお願いがあります。

 

来年、移籍先の岡山をJ1に導いてください。

そして、岡山の正ゴールキーパーとして、札幌ドームに戻ってきてください。

 

そのために、僕は今年以上に一生懸命コンサドーレの応援をします。

来年もJ1に残留して、金山さんとスタジアムで会うために。

 

 

 

4年間、コンサドーレ札幌の選手として応援させてもらえて、本当に幸せでした。

ありがとうございました。

 

これからも金山さんは「俺の1番」です。

応援しています。