「春なのに お別れですか」
なんて言うてますけど、多分に漏れず僕も異動となり、住み慣れた帯広に別れを告げて札幌に戻ってまいりました。
その絡みでバタバタしていて、久々の更新。まぁ、それはいいんだけど。
◇
帯広で住んでいたアパートにある日、こんな感じのお知らせの紙が投函されました。
近頃、当物件備え付けのゴミ捨て場に、収集日を守らないゴミや、分別されていないゴミが出されており、近所の住民の方や市から苦情が入っています。
ルールを再度確認し、守ってください。
その言葉、伝わっているか?
「人の動かし方」というのは、今自分の中で結構アツいテーマ。
この1年間管理者として人を"使ってきた"中で、
- いかに部下に目標(ゴール)を認識させ
- いかにモチベートし
- いかに気分良く、目標を達成させるために動かすか
というのを意識して仕事をしてきました。
最初は失敗ばっかりだったけど、最後はある程度思った通りに動かせることが多かったかな。
◇
で、ゴミ捨て場の件。
想像してください。
あなたが仮に、この「ゴミ捨てルール(収集日、分別)を守らない人」だったとしたら、この紙を見て心を入れ替え、次から守るようになるでしょうか?
多分、しないですよね。
(あ、僕はルール守ってましたよ)
◇
この記事で、この問題への答えを論じるつもりはありません。
言いたいのはそちらではなく、「この程度の働きかけで、問題解決のための行動をやったつもりになっている人が世の中には多すぎる」ということ。
ここから先はもしもの話。
「近隣住民、市から苦情が入っている」ということでしたが、もし今後も問題が解決されなければ、再度管理会社に苦情が入るでしょう。
そのとき、管理会社の人は
「いやぁ、住民にはきちんとチラシを投函して説明したんですけどねぇ…守ってくれないですねぇ…」
と言い訳をする。
思い出してください。
「おい、またあいつアレ出来てないじゃないか。」
「いやぁ、きちんと注意したんですけどねぇ…あいつ、ダメですね。」
ほら。何の問題も解決しない、みんなの嫌いなダメ上司と一緒じゃないですか。
問題解決にあまり効果のないことを言うだけは言って、結果が伴わなければ部下のせいにする。
上司として最悪ですよね。でも、残念ながらこんなのが増えてきているように感じます。
結局、最後のところは言う側の意識(どこまで責任を取って、どこまで面倒を見るか)なんでしょうが、こういう意識の醸成こそ今必要とされる教育なんじゃないかなぁと思います。