「昨日もコンサダメだったね」
ゴール裏で跳び疲れた脚を引きずりながら出勤した月曜日。
デスクに着くなり、物知り顔の同僚にそう声をかけられる。
「いやぁ、やっぱJ1キッツいわ!」
悔しい気持ちをグッと抑え、そうおどけてみせる。
コンサドーレ札幌20年間の歴史の中で、僕たちサポーターは何度こんなやり取りを繰り返してきたのだろうか。
もういいでしょう。いい加減。
◇
「後ろでばっかりパス回してるんじゃねーよ!」
「前出ろよ!攻めろよ!」
ルヴァンカップ、仙台戦。
思うようにいかないサッカーに苛立つ他のサポーターたちの声は、チャントを歌う声よりもずいぶん大きかった気がする。
J2の中位を彷徨っていた、数年前のゴール裏を思い出して、少し悲しくなった。
きっと、史上最速で降格が決定してしまった2012年のゴール裏もこんな感じだったんだろう。
当時まだサポーターじゃなかったから実際のところは知らないけど、勝手に想像して寂しくなった。
これもまた繰り返すの?
断ち切ろうよ。変えていこうよ。1つ1つ。生き残るために。
選手に変わることを求めるなら、自分たちも変わるのがスジってものじゃないのかな?
他人と過去は変えられない。
だけど、自分と未来は変えられる。
僕たちサポーターが変われば、もしかしたら未来も変わるかもしれない。
そう信じて、前を向いて、僕は自分に出来ることをしっかりやり続ける。
マジで生き残りましょう。