1勝3分6敗、勝ち点6
2017年シーズン、ここまでの現地観戦を振り返れば、J1で戦うことの厳しさを痛感するのには十分過ぎる内容だったと思う。
試合後、うなだれながらアウェイサポーター席まで挨拶に来た赤黒の戦士たちを鼓舞するため、自分の悔しい気持ちをグッと押し殺し、前向きな言葉を何度投げ掛けたことだろう。
敗戦後の暗い気持ちを「今日の内容ならJ1でもやれるはず」という微かな希望でなんとか照らし、跳び疲れた脚を引きずりながら歩いた浦和美園駅への長い遊歩道、鳥栖駅への歩道橋の階段。
正直しんどかった。
それでも、僕は行ける限りスタジアムに行き続けた。
北海道コンサドーレ札幌を応援するため。そして、J1に残留するため。
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17年版のレプリカユニフォームが、プリントの初期不良で回収・交換となることがリリースされたのは、シーズンが始まって間もない頃だったと記憶している。
そのときは、交換してもらう気満々だった。
試合で着ていれば自ずとくたびれてくるし、シーズン途中にピカピカの新品に替えてもらえるならそれに越したことはない。
けれど、それからこいつとたくさん初めてのスタジアムに足を運んだ。
たくさんの悔しさを経験した。
J1で戦うしんどさを痛感した。
しかし、そんな中でもJ1で戦う面白さを感じることもできた。
7月1日、今シーズン観戦10試合目にしてようやく立ち会えた初勝利の瞬間、僕の目から止めどなく流れ出た涙を拭ってくれたのもこいつだった。
もしかしたら、正規品に替えてもらうのがチームとしても、サポーターとしても正解の対応なのかもしれない。
それでも、僕はこいつと戦う。
初めて自分で買った大事なレプリカユニフォームで、戦い続ける。