(最終更新:2018年9月18日)
同期の仲間たちを大事にすること。
これだけは今すぐ、そしてこれからもずっと続けて欲しい。
まず1つ認識してほしいのは、「同期」がこれ以上増えることはない。
今が最大の数で、あとは退職で減っていく一方だ。
だから、この春の出会いを大切にして欲しい。
「同期」は、本当にかけがえのない存在だ。社会人も5年目になって、既に3分の1ほどの仲間たちが職場を去っていって、強く思う。
コドモとオトナの境目
「新社会人」を別の言葉で表現するとしたら、僕はこう言い換えたい。
(細かなケースへの考慮は一旦置いておいて、)"コドモ"である学生から、"オトナ"の一員として社会人になるタイミングは、人生において基本はここだけだ。
そんな希少な、まだオトナになりきらぬふわふわとした時期に、同じ企業に属して横一列でスタートを切り、同じ時間軸の中で社会人として成長していく。
キミとこの唯一無二の体験を共有できるのは、「同期」のメンバーしかいないのだ。
だから、大切にして欲しい。
◇
キミが新しく入った会社で巡り合った「同期」は、どんな人たちがいただろうか。
まだ打ち解けるほどコミュニケーションは取れていないかもしれないけれど、これから趣味の話なんかをきっかけに仲良くなる人もいるだろう。
数百人、数千人という規模で「同期」がいる企業なら難しいかもしれないが、なるべく早く、一人ひとりがどんな人間なのかを知るといい。
仲良くなるまでいかなくても、お互いに「こんなヤツ」ということがわかっていれば、未熟なときに支え合えるのはもちろん、年数を重ねたときにコラボレーションしてより大きな成果を生み出すためのパワーにもなる。
その最大のチャンスは、今だ。
4月1日か2日に入社式を終えて、今日あたりから新人研修に入った会社も多いだろう。
これが終われば、多くの場合は配属先が決まり、部署や支社が散り散りになる。最近よく目にする「社会人として」のアドバイスは、それからでも間に合うものも少なくない。
まずは、同期と横の繋がりをしっかりと持ちたい。
それが、社会人としての自分のパフォーマンスを向上させるための原資になる。
もしかしたら、「同期と仲良くするなんて、大学生を引きずっているみたいでイヤ」と思う人もいるかもしれない。
けれど、「幸福は人との繋がりからしか生まれない」とも言われるくらいで、僕たちの人生において人と繋がることというのは、非常に大切なことだ。
だから、「同期」を大事にして欲しい。
馴れ合いのような関係にならなくても、良い仕事仲間という関係は築けるはずだ。
◇
しつこいくらいに言ってきたけど、やっぱり新社会人のキミには、「同期」を大切にして欲しい。
「同期を大切にしてきて良かった」というのは、きっとキミが新社会人に向けてアドバイスを送る年齢になったときには、きっと実感できているだろう。