27歳中間管理職の日記

27歳、中間管理職。肩書にとらわれず、ただ社会人としての価値の向上を。いろいろ書く雑記です。

【書評】誰よりも勝利と選手(部下)のことを考えて、そのためだけにー栗山英樹『育てる力 栗山英樹『論語と算盤』の教え』

「俺の責任」

 

栗山さんがファイターズの監督になった当時、まだ大学生だった僕は、栗山さんが何を意図して敗戦後にこの言葉の使っているのかわからなかった。

しかし、社会人になり、部下を持ってマネジメントの経験もした今、これこそが上司(監督)の持つべき考えのベースなのではないか、と思えるようになった。

 

f:id:ko24cs:20180601070738j:plain

 

 

2013年。

監督就任1年目にしてリーグ優勝を果たした前年から一転、最下位となってしまったファイターズ。

チームの「監督」として、その重責にもがき苦しみ、途方に暮れる中で、ふと手に取り直した渋沢栄一の『論語と算盤』から学びを得て、再び歩みを始めた……

 

という書き出しの本なのだが、本書全体を通じて、栗山さんがチームの勝利という結果を得るために、一人ひとりの選手たちを輝かせるために、いかに彼の信念に則って「監督」という"役割"をこなしているのかがひしひしと伝わってきた。

 

『論語と算盤』と、そこから学び得るもの

そもそも、『論語と算盤』とは何か。

まだ僕自身も理解しきれているわけではないし、原著を読んだわけではないので何一つ語れないが、本書の記述から拝借すると…

 

  • 論語=道徳
  • 算盤=利益

⇒一見相反するこの2つは、実は一致していなければいけない、ということを意味している。

 

このことを、野球に喩えた箇所から引用をすると、

 

プロ野球も、勝利することはもちろん、道徳を遵守し正しいチームスタイル、プレースタイルでなければ長続きはしない。ファンに楽しみや喜び、生き甲斐を与え、社会に健全な影響を与える存在にならなければならない。

ー栗山英樹『育てる力 栗山英樹『論語と算盤』の教え』P.118

 

となり、ある程度わかりやすくなるだろう。

 

では、その実現のために栗山さんが監督として何をしているかというと、

 

選手をどう起用し、どう伸ばし、どう羽ばたかせるかをマネジメントする

ー栗山英樹『育てる力 栗山英樹『論語と算盤』の教え』P.179

 

ということ。

だから、彼にとっての敗戦は「選手を起用する(あるいは、その先の伸ばす、羽ばたかせるも含む)」ということに関する"上手く行かなかったこと"であるから、「俺の責任」となるわけだ。

 

 

これは、我々一般の会社組織で働く社会人(とりわけ管理者)にも、同じことが言えるだろう。

 

自らに与えられた部下をいかに伸ばし、チームとして成果を上げるか。

そのために「上司」という役割に、いかに徹することができるか。

 

そのためには、論語も算盤も必要なんだなぁ…と思う。

 

 

監督就任時の吉村GMとの秘話、大谷翔平選手や中田翔選手、斎藤佑樹選手とのエピソード、栗山さん自身の現役時代の話などを通じて語られる本で非常に興味深い部分も多い。ファイターズファンの「必読本」と勝手に断言させてもらう。

 

だが、それ以外の方にも全力でオススメさせていただきたい。

上司としてどんな心がけをすべきなのか、どう部下と接し、信じ、愛せば良いのか……

指導者未経験から、北海道日本ハムファイターズという個性豊かなチームの監督に就任し、結果を出してる栗山さんから学べることは、数多くある。