働き方に関する議論が絶えることのない昨今ですが、そのムーブメントに乗じて僕も自分の働き方をちょこっと改革してみました。
名付けて「半日だけ働く」プロジェクト!
【書評】自分の「生き方」を見極める一冊 ー村上アシシ『半年だけ働く。』 - 27歳中間管理職の日記
(プロジェクト名はここから引用。アシシさんスイマセン)
「半日だけ働く」プロジェクトの概要
やってることはすごく単純で週に1日、半日で帰るシフトの日を作る、ということです。
この取り組みができる背景には、以下のような僕が今置かれている環境が要素としてあります。
- 自分で月のシフトを決められる
- 属人的な業務が多く、自分のやらなければいけないことが終わればわりと自由
- 弊社が「変形労働時間制」を採用している
「変形労働時間制」とは?
簡単に言うと、労働基準法で定められている労働時間を1日や1週間の単位ではなく、月や年という単位で見ることによって、繁忙期・閑散期に労働時間の配分が出来る、という制度です。
さらに具体的に言うと、1日8時間勤務の人が月の前半がわりとヒマで、月末の1週間だけが超忙しいということが事前にわかっていれば、月の最初の3週間は1日6時間とか7時間とかで帰ることにしておいて、浮いた時間を最後の1週間に集中投下して1日10時間くらい働くこともできる、ということ。
僕はこの制度を活用して、週に1度の半日の日は4時間程度のシフトにして、削った4時間の1時間ずつを他の曜日に割り振ることで「半日だけ働く」を毎週実現しています。
さらに詳しい「変形労働時間制」の説明はこちら↓
変形労働時間制とは|定時と残業時間の正しい求め方|労働問題弁護士ナビ
「半日だけ働く」をやってみての感想、感じたメリット
実際に「半日だけ働く」を実践した感想などなど。
「明日は早く帰れるから頑張ろう」のもうひと踏ん張り、「今日は早く帰れるぞ…!」のウキウキ感
人間単純なので、早く帰れる日が週の真ん中とかにぽつんとあると、それだけでやる気が出てきたりするものです。
6月くらいから初めてもうすぐ2ヶ月になりますが、これは未だに「当たり前」という感覚にならず、新鮮なパワーを僕に与えてくれています。
「今日は半日で帰る日だから」のブースト
半日シフトの当日、なんとしても早く帰りたいのでめっっっっっちゃくちゃ仕事が捗ります。
「今日やらなければいけないこと」を出社時にメモに書き出して、それを時間内に全てクリアすべく1つ1つこなしていくのは、ゲーム感覚でエキサイティングです。
(我々労働者の生産性って、こういうものであるべきですよね…)
午後に会議や打ち合わせを入れられないように、事前に先の予定まで見通して調整しておくのも「半日だけ働く」のコツ。
必然的に計画性も身につきます。
平日の昼間から好きなことが出来る優越感
これも地味にデカいです。
土日なら混んでしまってなかなか行けないようなところも、平日なら空いていることがほとんど。
僕はよくカフェに行くのですが、平日だと午後のティータイムを過ぎた16時ころには、どんなところに行ってもほぼガラガラです。
そこでゆっくり自分の作業ができるのも良いですね。
◇
全員が全員、すぐに実践に移せる内容ではないでしょうが、勤務時間にメリハリをつけて取り組むというのは本当に大事だなと実感したので、出来る範囲でやってみるときっと今より少し幸せになれると思います。
ちなみに、海外ではこんな事例も。
週休2日と同じだけの給料を支払って休みを3日にしたら、かえって生産性が上がって大成功だった、というお話。
これも素晴らしいですよね。
ただ、我々労働者が忘れてはいけないのは、半日で帰る日を設定したり、週休3日制にしたりする対価として、それまで以上に生産性を上げ、より高い成果を出さなければいけないということです。
ただ休みだけ増やして、相変わらずダラダラ働こうなどという人には当然与えられない権利なので、まずはその点から見直して改善していきましょう。